料金設計

顧問料の相場と決め方。
業界経験を活かすコンサルの料金設計

同業の社長から「うちも見てほしい」と言われた。でも、いくらと答えればいいか分からない。この記事では、顧問料の相場、相手の規模ごとの予算感、料金の決め方と契約書の要点が分かります。

執筆・監修:長尾孝太郎(株式会社GSホールディングス 代表) / 最終更新: / 7分で読めます

この記事は、コンサル開業支援を提供する株式会社GSホールディングスが書いています。

最初に結論

個人のコンサルの顧問料は月5万〜30万円が中心です。月1〜2回の面談とメール・チャットでの随時相談なら月10万円前後が現実的な目安とされています。迷ったらこの形を基準にし、相手の会社の規模と提供する内容・時間で上下させます。

コンサルの顧問料の相場はいくら?

依頼先月額の目安よくある中身
個人の顧問(コンサルタント)月5万〜30万円月1〜2回の面談と随時の相談
中小企業が個人と結ぶ場合月10万円前後月1〜2回の面談(1回2時間程度)+メール・チャット
コンサルティング会社(法人)月50万〜200万円以上チームでの支援

時間単価で見ると、1時間1万〜5万円程度に収まるケースが多いとされています。ただし、専門性や相手の規模によって幅があります。

出典:中小企業の月額顧問契約の料金相場と契約書の作り方(ATSOHO)

相手の会社の規模で、出せる予算はどう変わる?

コンサルを探している会社の予算も参考になります。比較サイトに寄せられた経営顧問の依頼を、従業員数別にまとめたデータです。

従業員数平均の年間予算月額に直すと
1〜5名51万円約4.3万円
6〜10名80万円約6.7万円
11〜30名124万円約10.3万円
31〜100名480万円約40万円

出典:比較ビズ「経営顧問・相談」の案件情報(掲載案件の予算の集計。市場全体の調査ではありません)。月額は年額を12で割った参考値です。

この表から、月10万円前後の顧問料なら、従業員11〜30名ほどの会社が中心になりそうだと見当がつきます。小さな店舗の社長に提案するなら、面談の回数を絞るなど、中身で調整する方法もあります。提案の前に、相手の従業員数と店舗数を聞いておきましょう。

顧問料はどう決める?4つのステップ

  1. 誰に売るかを決める:業種・規模・地域を決めると、相手が出せる予算の目安が見えます
  2. 提供する内容を決める:月の面談回数と時間、連絡手段と返信の目安、渡す資料、同席する会議などを書き出します
  3. かかる時間から確かめる:面談・準備・移動・連絡対応を足して、1社に月何時間使うかを出します。時間単価が相場より低すぎないかを確認します
  4. 契約期間を決める:最初は6か月〜1年の期間にするのが基本です。最初の3か月をお試し期間にする方法もあります

出典:中小企業の月額顧問契約の料金相場と契約書の作り方(ATSOHO)

最初から安くしすぎると、あとで上げにくくなります。最初の数社は、内容を少し絞って相場どおりの料金にし、手応えを見て中身を広げるほうが続けやすいです。

顧問契約書には何を書く?決めておく7項目

  • 契約の目的と業務の範囲(「経営全般の相談」のようなあいまいな書き方は避ける)
  • 顧問料と支払い方法(支払日、交通費・経費の扱い、税込・税別)
  • 契約期間と更新の条件
  • 解約の方法と予告期間(1〜2か月前の通知が多い)
  • 秘密を守る約束(契約終了後も一定期間)
  • 競業を避ける約束(必要に応じて)
  • 助言による損害の責任の範囲

出典:中小企業の月額顧問契約の料金相場と契約書の作り方(ATSOHO)。契約書の内容は、必要に応じて弁護士などの専門家に確認してください。

財務の専門家と組むとき、顧問料はどう分ける?

業界の経験は社長が、お金の面は財務の専門家が担当する。2人で組むと、顧問先から見て安心感があり、提案できる幅も広がります。

分け方に決まりはありません。現場の支援と財務の支援で、それぞれが使う時間と役割に合わせて決めるのが自然です。誰が請求するか、顧問先にどう説明するかも含めて、契約前に書面で決めておきましょう。

料金が決まったら、次はそれを見せる場所です。料金を出さずに「お問い合わせください」だけにすると、比べる材料がないまま候補から外されがちです。詳しくは顧問先が集まらない7つの理由で解説しています。

よくある質問

コンサルの顧問料の相場はいくらですか?

個人のコンサルなら月5万〜30万円が中心です。中小企業が個人と結ぶ場合は、月1〜2回の面談と随時相談で月10万円前後が現実的な目安とされています。

顧問料は時間単価で決めるべきですか?

時間単価は確認の目安として使い、相手の規模と提供内容もあわせて決めるのが一般的です。時間単価は1時間1万〜5万円程度に収まるケースが多いとされています。

最初は無料や格安で引き受けてもいいですか?

期間を区切ったお試しなら選択肢になります。無料の期間と、終わったあとの料金を最初に決めておかないと、有料に切り替えにくくなる点に注意してください。

顧問契約の期間は何か月が一般的ですか?

最初は6か月〜1年に設定するのが基本とされています。最初の3か月をお試し期間にする方法もあります。

顧問契約の解約は何か月前に伝えるのが一般的ですか?

1〜2か月前の通知が多いとされています。予告期間は、契約書に書いておきましょう。

NEXT STEP

業界の経験に、財務の目を。信頼されるコンサル事業を、2人で始める。

現場は社長、数字は財務コンサル。2店舗目や資金繰りまで相談に乗れる顧問サービスにして、顧問先を集める仕組みと立ち上げの助言は当社が担当します。月30万円〜(税別)・広告費は別。事例づくりにご協力いただける先着3社は、2年契約で初期費用0円です。

参考にした資料

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