事業計画

コンサル事業の、
12か月の計画を作る。

コンサル事業を始めるか決めるとき、いちばん頼りになるのは「何となくいけそう」ではなく、12か月分の数字です。この記事では、顧問料・顧問先が増えるペース・毎月の費用の3つだけで、月の収支と初期費用の回収時期を出す方法をまとめます。

執筆:長尾孝太郎(株式会社GSホールディングス 代表) / 最終更新: / 9分で読めます

この記事は、コンサル開業支援を提供する株式会社GSホールディングスが書いています。構成と下書きにAIを使い、公開前に数字と制度を出典の一次資料と照合しています。法令の個別の判断は専門家にご確認ください(編集方針)。

ノートに事業の流れを書き出す手元(イメージ)
写真はイメージです(AIで作成した架空の場面で、実在の人物・顧客ではありません)

最初に結論

コンサル事業の12か月計画は、①1社の顧問料 ②顧問先が増えるペース ③毎月の費用の3つで作れます。月の収支は「顧問料×その月の顧問先数−毎月の費用」です。仮に顧問料20万円・毎月の費用50万円で、見込みの2社から始めて2か月に1社ずつ増えると、3か月目から月の黒字になり、初期費用100万円は7か月目に回収できる計算です(仮の例・税別)。計画は楽観・標準・慎重の3本を作り、慎重の場合でも続けられるかで判断します。

自分の業界で成り立つか、10問の準備度診断(無料)で確かめる →

事業計画に必要なのは3つの数字だけ

コンサル事業は、仕入れも在庫もありません。そのため、事業計画に必要な数字は多くありません。

決める数字決め方この記事の仮の例
① 1社の顧問料(月額)1社にかける月の時間×時間単価で下限を出す20万円
② 顧問先が増えるペース最初の社数(見込みの方)+広告・紹介で増える数2社から始めて、2か月に1社ずつ
③ 毎月の費用集客の仕組みの月額+広告費+そのほか50万円(月額30万円+広告費20万円)

①の顧問料は、民間の調べでは顧問契約で月20万〜50万円程度、独立系・個人で月20万〜30万円程度とされています(PRONIアイミツ。集計の件数・期間は非公開)。自分の顧問料の決め方は顧問料の決め方で詳しく解説しています。

12か月の月の収支を出す(仮の例)

上の3つの数字で、月ごとの収支を出します。式は「顧問料×その月の顧問先数−毎月の費用」です。

顧問料20万円・毎月の費用50万円・初期費用100万円の場合(税別・仮の例)
月顧問先の数顧問料の合計月の収支初期費用を含めた累計
1か月目2社40万円−10万円−110万円
2か月目2社40万円−10万円−120万円
3か月目3社60万円+10万円−110万円
4か月目3社60万円+10万円−100万円
5か月目4社80万円+30万円−70万円
6か月目4社80万円+30万円−40万円
7か月目5社100万円+50万円+10万円
8か月目5社100万円+50万円+60万円
10か月目6社120万円+70万円+200万円
12か月目7社140万円+90万円+380万円
-20020406080100-101月-102月+103月+104月+306月+508月+7010月+9012月万円
月の収支の推移(顧問料20万円・毎月の費用50万円の仮の例)
税別。税金・財務コンサルへの報酬・自分の時間は含みません。初期費用100万円は累計で7か月目に回収(仮の例)。

この仮の例では、3か月目から月の収支が黒字になり、初期費用を含めた累計は7か月目にプラスに変わります。数字の決め方が変われば結果も変わるので、自分の顧問料と、見込みの方の数で置き換えて計算してください。

楽観・標準・慎重の3本を作る

計画は1本だけだと、思いどおりに進まなかったときに判断できません。顧問先が増えるペースを変えて、3本作ります。

計画顧問先が増えるペース見るポイント
楽観1か月に1社ずつ増える時間が足りなくなる時期(体制の準備)
標準2か月に1社ずつ増える黒字になる月と、初期費用を回収する月
慎重3か月に1社ずつ増える赤字がいくらまで膨らむか。それでも続けられるか

判断の基準は、慎重の計画でも続けられるかです。慎重の計画で赤字が大きくなりすぎるなら、始める前に見込みの方を増やすか、顧問料や費用を見直します。

計画を大きく左右するのは「最初の社数」

12か月の計画でいちばん効くのは、1か月目の顧問先の数です。上の仮の例でも、最初が2社ではなく0社なら、黒字になるのは数か月遅れます。

そのため当社では、見込みの顧問先が2人以上いること(またはすでにコンサルをしていること)を、無料相談の目安にしています。最初の2社の決め方は最初の顧問先2社を決める方法で解説しています。

日本政策金融公庫の新規開業実態調査でも、開業した人が苦労したこととして「顧客・販路の開拓」と「資金繰り、資金調達」が多くあげられています。最初の顧客と、赤字の期間の資金を先に考えておくことが、計画の中心です。

毎月の費用に入れるもの・入れないもの

入れるもの別に考えるもの
集客の仕組みの月額(自分で作るなら制作・運用の外注費)税金・社会保険
広告費(当社の目安は月20万円〜)財務コンサルと組む場合の報酬(組み方で変わる)
サーバー・ドメイン・ツール代(当社では月0〜1万円程度)自分の時間(請求できない時間も含めて別に見積もる)

当社のコンサル開業パッケージの料金は、スタートが月30万円・初期費用100万円、グロースが月50万円・初期費用150万円、フルが月80万円・初期費用200万円です(税別・2年契約・広告費は別)。条件は確定事項と未確定事項にまとめています。費用の詳しい考え方は開業の費用と回収の目安もあわせて読んでください。

計画は毎月見直す:見る数字は3つ

  1. 1面談の数相談が入っているか
  2. 2契約の数面談が契約になるか
  3. 3継続の数続けてもらえているか
毎月見直す3つの数字

計画どおりに進まないときは、どこで止まっているかで直す場所が変わります。面談が少なければ集客の入口、面談はあるのに契約にならなければ提案の中身、契約しても続かなければ顧問の進め方です。続けてもらう工夫は顧問先に続けてもらうコンサルの型で解説しています。

よくある質問

コンサル事業の事業計画には、何を書けばよいですか?

最低限、1社の顧問料、顧問先が増えるペース、毎月の費用の3つです。これで月の収支と、初期費用を回収する月が出せます。顧問先が増えるペースは、楽観・標準・慎重の3本で作り、慎重の場合でも続けられるかで判断します。

何か月で黒字になるのが普通ですか?

顧問料・最初の社数・費用で大きく変わるため、一般的な月数はありません。仮に顧問料20万円・毎月の費用50万円で、2社から始めて2か月に1社ずつ増えるなら、3か月目から月の黒字になる計算です。自分の数字で置き換えて計算してください。

広告費は計画に入れるべきですか?

入れてください。紹介は自分では増やせないため、当社では広告費の目安を月20万円〜にしています。顧問先が10社を超えて紹介でも回るようになれば、広告費は自由に減らしてかまいません。

計画どおりに顧問先が増えないときは?

面談の数・契約の数・継続の数のどこで止まっているかを見ます。面談が少なければ集客の入口、契約にならなければ提案の中身、続かなければ顧問の進め方を直します。始める前に、何か月で何社に届かなければやり方を変えるかも決めておきます。

NEXT STEP

業界の経験に、財務の目を。信頼されるコンサル事業を、2人で始める。

現場は社長、数字は財務コンサル。2店舗目や資金繰りまで相談に乗れる顧問サービスにして、顧問先を集める仕組みと立ち上げの助言は当社が担当します。月30万円〜(税別)・広告費は別。事例づくりにご協力いただける先着5社は、2年契約で初期費用0円です。

参考にした資料

30分の無料相談を予約する