業界別(整骨院)
整骨院向けコンサルの、
商品と顧問料の決め方。
同業の院長から「自費はどう説明しているの?」「分院長はどう育てたの?」と聞かれる。その経験は、月額の顧問サービスになります。この記事では、整骨院・接骨院の院長が顧問の中身と料金を決める手順を、厚生労働省の一次情報とあわせて解説します。
この記事は、コンサル開業支援を提供する株式会社GSホールディングスが書いています。構成と下書きにAIを使い、公開前に数字と制度を出典の一次資料と照合しています。法令の個別の判断は専門家にご確認ください(編集方針)。
最初に結論
整骨院向けコンサルは、数字で結果を示せるテーマを1つ選び、期間ごとの進め方を決めてから、面談回数・随時相談・契約期間で顧問料を決めるのが近道です。整骨院向けの顧問料に公的な相場はなく、公開されている料金も内容がばらばらです。療養費(保険)請求の指南や、広告で禁止されている表現の提案は顧問料に含めず、範囲を契約書に書いておきます。
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商品は「数字で結果を示せるテーマを1つ」から選ぶ
商品は、あなたが自分の院で数字の変化を示せるテーマから1つ選びます。整骨院の経営課題は幅広いので、全部を扱うより得意な1つに絞るほうが、顧問先に価値が伝わります。
厚生労働省「衛生行政報告例」によると、令和6年末の柔道整復の施術所は50,924か所です。前回(令和4年)から8か所の増加で、ほぼ横ばいです。就業柔道整復師は78,666人で、1,034人増えています。院の数が大きく増えない中で施術者は増えているので、自費メニュー・継続・採用・分院といった経営の工夫で差がつく場面が多いと考えられます。
| テーマ | 顧問で扱う内容の例 | 結果を示す数字の例 |
|---|---|---|
| 自費メニューの設計と説明の型 | メニューと料金の組み立て、初回の説明の流れ、スタッフ間で説明をそろえる台本 | 自費の売上比率、自費を選んだ人の割合、客単価 |
| 継続の仕組み(回数券・リピート以外) | 来院間隔の目安の伝え方、セルフケアの案内、来なくなった人へのフォローの手順 | 2回目・3回目の来院率、平均来院回数 |
| 採用と教育 | 求人の出し方、面接の質問、入職後3か月の教育表、評価と給与の決め方 | 応募数、採用人数、1年後の定着率 |
| 多院展開と分院長育成 | 2院目の判断基準、分院長の選び方と任せ方、院ごとの数字の見方 | 院の数、分院の売上と利益、分院長の定着 |
| 院長が現場を離れる仕組み | 院長の仕事の棚卸し、任せる順番、毎週の数字の報告の型 | 院長の施術時間の減り方、院長不在日の売上 |
表の数字は「何を見せれば伝わるか」の例です。自分の院で、始める前と後の数字が手元にあるテーマを選びましょう。ここで扱うのは柔道整復師が開設する整骨院・接骨院の経営です。資格がなくても開業できる整体院とは前提が違うので、混ぜずに扱います。テーマ選びの前段階は整骨院・接骨院の院長がコンサルを始めるにはで解説しています。
テーマごとの進め方の例(期間ごとに何をするか)
顧問先が契約を決めやすいのは、「最初の何か月で、何をするか」が見える商品です。テーマごとに、期間ごとの進め方を決めておきます。
| テーマ | 1か月目 | 2〜3か月目 | 4〜6か月目 |
|---|---|---|---|
| 自費メニュー | 今のメニュー・料金・説明のしかたを聞き取り、数字を整理 | メニューを組み直し、初回の説明の流れと台本を作る | スタッフごとの自費の数字を見て、台本を直す |
| 継続の仕組み | 来なくなった人の時期と理由を整理 | 来院間隔の伝え方とフォローの手順を決める | 来院率を毎月見て、手順を直す |
| 採用と教育 | 辞めた理由と今いる人の声を聞き取る | 求人文・面接の質問・教育表を作る | 評価の基準と面談の仕組みを整える |
| 多院展開 | 本院の数字と、院長がいないと回らない仕事を洗い出す | 分院長の候補を決め、任せる仕事の順番を決める | 院ごとの数字の報告と会議の型を作る |
| 院長の現場離れ | 院長の1週間の仕事を書き出す | 任せる仕事と、任せる相手を決める | 院長の施術日を減らし、毎週の報告で確かめる |
自費メニューの「説明の型」を作るときは、院内の説明でも「治る」と言い切るような表現は避けます。後で触れる広告の決まりに加え、説明が誇大だと院の信頼を損ねるからです。説明の型は、施術内容・回数の目安・料金・やめたいときの扱いを正直に伝える形にします。
継続の仕組みについては、療養費の運用で経済上の利益を提供して患者を誘引することが禁止されている点にも注意します。保険で来院する人への値引きや特典で来院を促すような提案は、顧問の商品に入れないでください。
顧問料は「面談回数・随時相談・期間」から決める
顧問料は、①月の面談回数と時間 ②面談以外の相談(随時相談)の範囲 ③契約期間の3つを先に決めると、決めやすくなります。
- 面談回数:月1回か2回か。院を訪ねるのか、オンラインか。訪問するなら移動時間も含めて考えます。
- 随時相談:LINEやメールで相談を受けるか。受けるなら、返信の目安(例:営業日2日以内)と、相談の範囲を決めます。
- 期間:上の表のように数字の変化が見えるまで時間がかかるので、最初の契約は半年〜1年を目安に考えます。
次に、これらに使う1か月の時間を見積もります。面談、事前の数字の確認、資料づくり、随時相談の対応を合計し、自分の1時間あたりの目安を掛けると、下限が見えます。たとえば月10時間かかり、1時間1万5千円を目安にするなら15万円です(数字は計算の例です)。そこから、顧問先が得られる数字の変化に見合うかを考えて調整します。
整骨院向けコンサルの顧問料に、公的な統計や相場はありません。参考として、発注先の比較サイトの治療院向けコンサル会社の一覧を確認しました(2026年10月23日)。次のような料金が公開されている例として載っています。
- 最低3か月で月額2万7,500円(税込)、新規開業の支援は別料金
- 整骨院の開業支援で15万円×4か月(税抜)
- 訪問型10万円〜、オンライン型2万円〜(税抜、1回あたりか月額かの記載なし)
このように、料金は内容も単位もそろっておらず、ここから相場を決めることはできません。あなたの商品の中身と時間から決めるのが基本です。コンサル全般の顧問料の考え方はコンサルの顧問料の決め方と相場にまとめています。
財務コンサルとの分担と、料金を分ける・まとめる方法
院の現場の仕組みは院長が、お金の判断は財務コンサルが担当すると、顧問先に出せる提案の幅が広がります。整骨院の場合は、次のように分けると分かりやすくなります。
- 院長が担当:自費メニューと説明の型、継続の仕組み、採用と教育、分院長の育成、院長の仕事の任せ方
- 財務コンサルが担当:資金繰り、分院を出すときの資金計画と融資、保険と自費の売上の変化が利益にどう効くかの確認
料金の出し方は、まとめる(どちらかが1つの顧問料で請求し、決めた割合や定額で相手に支払う)か、分ける(それぞれが顧問先と契約して請求する)かの2つです。まとめると顧問先の窓口と請求書が1つで済み、分けると責任の範囲がはっきりします。
どちらにしても、担当範囲、顧問料の分け方、誰が請求するか、顧問先への説明のしかたを始める前に書面で決めます。分け方の比較や契約で決める項目は財務コンサルとの提携方法で詳しく解説しています。税務申告など資格が必要な業務は扱わず、税理士などの専門家につないでください。
顧問料に含めない範囲(保険請求・広告表現・技術指導)
整骨院の顧問では、療養費(保険)請求の方法の指南と、広告で禁止されている表現の提案は扱わないと決めておきます。施術の技術指導を含める場合も、範囲をはっきりさせます。
療養費(保険)請求:柔道整復の療養費は、患者が自己負担分だけを払い、施術所が保険者に請求する「受領委任」という仕組みで支払われています。対象は急性または亜急性の外傷性の負傷(骨折・脱臼・打撲・捻挫・肉ばなれなど)で、骨折と脱臼は応急手当を除き医師の同意が必要です。審査や、地方厚生局・都道府県による指導監査もあり、算定基準や通知は2026年6月にも改正されています。請求のしかたは院の責任で正しく行うものなので、顧問として指南せず、地方厚生局の案内などで確かめてもらいましょう。
広告の表現:柔道整復師法第24条は、柔道整復の業務や施術所について「何人も」決められた事項以外を広告してはならないと定めています。顧問の立場でも対象になり得るということです。厚生労働省が令和7年2月に出したガイドラインでは、施術者の技能・施術方法・経歴の広告は認められません。費用の安さの強調や「各種保険取扱い」といった表示も不可とされています。院のWebサイトは原則として広告に当たりません。一方、検索連動の有料広告やバナー、SNSへの書き込みは広告として扱われることがあります。規制は広告代理店などにも及ぶとされています。
技術指導:柔道整復は国家資格の業務です。技術指導を顧問に含めるなら、対象を有資格者に限り、顧問料のどの部分か、施術の責任は院にあることを契約に書きます。資格のないスタッフに施術をさせる方向の助言はしません。
規制の詳しい内容は整骨院コンサルの規制と、顧問として扱えない範囲にまとめています。個別の判断は、保健所や地方厚生局、弁護士に確認してください。
顧問契約に書いておく要点
顧問契約は、やること・やらないこと・期間・料金が読めば分かる形にします。整骨院の顧問なら、少なくとも次の項目を入れます。
- 扱うテーマと、期間ごとに行うこと(上の進め方の表)
- 扱わない範囲(療養費の請求、広告表現の判断、税務・法律の判断など)
- 面談の回数・時間・方法と、随時相談の手段・返信の目安
- 契約期間、更新、途中でやめるときの扱い
- 顧問料、支払日、訪問時の交通費の扱い
- 財務コンサルと組む場合の分担と請求の方法
- 秘密保持と、患者の個人情報を受け取らない・扱わないこと
「売上が◯%上がる」のような成果を約束する書き方は避け、取り組む内容を約束する形にします。契約書の項目、期間と解約の決め方、印紙税などの注意は顧問契約の始め方で解説しています。契約書は、必要に応じて弁護士に確認してもらいましょう。
自分で始めるか、仕組みづくりを任せるか
ここまでの、テーマ選び・進め方・顧問料・分担・扱わない範囲・契約は、院長が自分で決められます。まずは1つのテーマで進め方の表を作り、知り合いの院長1〜2人に見せて反応を確かめるのが現実的な一歩です。
一方で、顧問先になる院に見つけてもらうには、記事・LP・無料診断・LINE・面談予約・広告運用などの準備と毎月の運営が必要です。院の経営と並行すると、負担は小さくありません。顧問先の集め方は顧問先になる院の集め方で解説しています。
集客の仕組みまで任せたい方向けに、当社(株式会社GSホールディングス)では、財務コンサルとの立ち上げ支援と集客システムの構築・運営をセットにした整骨院向けのプランを月30万円〜(税別、広告費は別)でご用意しています。30分のオンライン無料相談では、その場で契約を求めることはありません。
よくある質問
整骨院向けコンサルの顧問料の相場はいくらですか?
公的な統計はなく、相場を断定できる情報はありません。比較サイトに公開されている料金も、月額2万円台から開業支援の15万円×4か月まで内容と単位がばらばらです。面談回数・随時相談・期間と、それにかかる時間から自分で決めるのが基本です。
最初の商品は、いくつのテーマで作るべきですか?
1つで始めるのがおすすめです。自分の院で始める前と後の数字を示せるテーマを選ぶと、顧問先に価値が伝わりやすくなります。慣れてから2つ目のテーマを加えます。
顧問先の院の保険請求について相談されたらどうしますか?
療養費の請求は院の責任で正しく行うもので、顧問の商品には含めないのが安全です。地方厚生局の案内や、必要に応じて専門家に確認してもらうよう伝えます。
顧問先の広告やチラシの文章を作ってもよいですか?
柔道整復師法第24条は「何人も」決められた事項以外の広告をしてはならないと定めているため、顧問の立場でも注意が必要です。表現の判断は、厚生労働省のガイドラインを確かめ、迷う場合は保健所に相談してもらいます。
整体院の経営者も顧問先にできますか?
整体院は資格がなくても開業できる別の業態で、広告や保険の前提が整骨院・接骨院と違います。扱うなら、整骨院向けとは商品を分けて、前提の違いを説明したうえで契約しましょう。
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